政策

車いす用エレベーターで強度不足 大臣認定と異なる鋼材使用 いうら

 国土交通省は5月20日、いうら(愛媛県東温市)が製造・販売した車いす用エレベーター(段差解消機)で、一部の部材が大臣認定を受けた仕様と異なる鋼材で製造され、強度不足が生じていたと発表した。これは、車いすごとテーブルに乗り込み、ガードや手すりと共に上下し、段差のある場所もスムーズに移動できる機械。かごを支えるガイドフレームで、大臣認定仕様より強度の低い鋼材を使用し、強度検証の結果、強度が不足していたとして、同日、同社から国土交通省に報告があったもの。
 対象台数は2台で、埼玉県1台(学校)、静岡県1台(寺院)。既に大臣認定仕様通りの部材と交換済み。このほか、49台についても大臣認定仕様と異なる鋼材を使用していたが、強度検証の結果、強度不足はなかった。