賃貸・管理

免震とLPガスで災害時も生活継続 防災賃貸初弾が竣工へ スターツCAM

 スターツCAM(東京都江戸川区)が土地オーナー向けに提案している防災賃貸マンションの第1号が3月20日、東京都江戸川区で完成する。地震の揺れを吸収して家具などを倒れにくくする免震構造と、LPガスによる災害対応型エネルギーシステムを導入することで、災害時でも通常時に近い生活が送れるよう開発したもの。停電時には屋上に設置されたガス発電機が作動して、共用部のエレベーターなどに電力を供給する。各住戸も住戸内のスイッチを手動で切り替えることで、非常用電源が利用できる。ダイニングと寝室の照明や冷蔵庫などのコンセント4カ所に供給される。最低3日間、電力とガスが供給できるという。

 同物件は、江戸川区宇喜多町1226の1に立地。都営新宿線船堀駅徒歩10分。地上10階建て。総戸数29戸。専有面積は57〜60平方メートル。総事業費は約6億円。賃料は12万5000円〜14万5000円。全戸入居契約済み。地域に貢献したいという土地オーナーの意向で、防災システムが採用された。