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都心5区の大規模ビル賃料、再び低下傾向に 三幸エステート調べ

 三幸エステートは9月12日、東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の大規模ビル市場データ(8月度)を発表した。1坪当たりの賃料は、1万8901円(前月比307円低下)で、3カ月連続の下落となった。昨年12月の最安値(1坪当たり1万9190円)を更新した。第1四半期には景気回復の動きと共に賃料底打ちの兆しが見られたが、直近3カ月は再び低下傾向が続いている。

 空室率は5.95%だった。前月比0.11ポイント増加したものの5%台を維持した。昨年、新築ビルが大量供給された影響で空室床を抱えていた築浅ビルを中心に、まとまった面積の2次空室が解消される動きも目立ち始めた。一方で、現空面積(現在テナントが入居しておらず、契約後すぐに入居できる面積)は、再び30万坪台に上昇した。港区内で、まとまった面積の募集床を抱える大規模ビルが竣工したため。