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インスペクター&アドバイザー講習に約270人 既存住宅流通協

 首都圏既存住宅流通推進協議会(西生建代表)は10月29日、国立オリンピック記念青少年総合センターで第1回『既存住宅インスペクター・既存住宅アドバイザー』講習会を実施した。『アドバイザー』講習に宅建業者など約180人、1・2級建築士を対象とする『インスペクター』講習に約90人の延べ270人(両方参加含む)が参加した。
 インスペクターは買主が購入を検討している物件の状態について、保険法人が提供する既存住宅売買瑕疵(かし)保険の付保を前提に検査する。一方のアドバイザーは、インスペクターに検査業務を割り振る前の段階で、建物以外の部分で資産価値に影響を与える要素について一般消費者に情報提供することを役割とする。ハザードマップに基づく災害リスクや、瑕疵保険の付保の可否の大まかな判断、住宅関連税制の最新情報などが該当するという。
 講習は年末から年明けにかけて、大阪と名古屋、福岡でも開催する予定。参加費はアドバイザーが5250円(税込み)、インスペクターが8400円(同)。両方受講する場合は1万500円(同)となる。受講後は希望者に登録証が発行される(別途2100円が必要)ほか、アドバイザーはタブレット端末の調査専用アプリケーションを2013年から利用できる。
 協議会の取り組みは、中古住宅流通活性化を目指す国土交通省の「事業者間連携による新たなビジネスモデル等に関する調査・検討業務実施者」に選定されたもの。協議会の運営は一般社団法人既存住宅インスペクター教育研究会が担っている。