不動産取引現場での意外な誤解 記事一覧
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不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編237 借地権付建物売買での土地の欠陥は誰の責任?
Q.前回、借地契約における土地の借主の土地に対する修繕権限の行使に触れましたが、借地人が地主の承諾を得て、借地権を建物と一緒に第三者に譲渡した際の土地の欠陥についての責任はいかがでしょう。 A.1991(平(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編236 借地人は土地の欠陥について修繕ができるか?
Q.賃貸編第223回では、建物賃貸借契約における借主からの修繕権限の行使について言及していました。この借主からの修繕権限の行使とは、土地の賃貸借の場合にも適用があるのでしょうか。 A.当然あります(民法607(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編235 借地で増改築禁止特約がなければ増改築は自由?
Q.旧借地法時代から続く借地契約には増改築禁止特約が定められていないものもあるそうですが、このような土地は増改築が自由にできますか。 A.原則的には自由にできます。その借地上の建物は借地人の「所有物」だ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編234 借地条件の変更が裁判所に認められるには?
Q.前回(第233回)、当事者間で定めた契約条件に合わない建築物でも、裁判所に借地条件の変更を申し立てることにより、建築が可能になるとありました。 A.はい(借地借家法17条)。ただし、裁判所が借地条件の変更を(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編233 借地契約では約定違反の建築物も建てられる?
Q.前回は、借地権付分譲マンションの地代の滞納問題でしたが、最近は新たな借地契約の締結があまりなく、土地の賃貸借についての知識が希薄になりそうです。 A.確かに新たな土地の賃貸借はあまり聞きませんが、今(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編232 借地権付分譲マンションで地代を滞納したら?
Q.借地権付分譲マンションの1室を賃貸仲介する際、借主から「もし区分所有者である貸主が地代を滞納したら、入居者はどうなるのか」という質問を受けました。 A.これは「その賃貸物件が競売に付されたらどうなる(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編231 賃貸物件の抵当権付所有権移転をどう見るか?
Q.賃貸編第228~230回(2月11日号~25日号)では、賃貸物件には抵当権付物件が多く、そのためにも、その物件が競売されたときの競落人(新所有者・新貸主)と入居者(賃借人)との対抗関係の知識が重要だとありました。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編240 仮換地を転売したときの清算金の帰属先は?
Q.かつては、土地区画整理事業が各地で行われ、その「仮換地」の売買がよく行われていましたが、今でもそのような土地があります。改めて、仮換地の売買とは、どういったものなのでしょうか。 A.「仮換地」の売買(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編239 実測売買での面積増加は地積更正ができない?
Q.土地売買の仲介をする場合、公簿売買と実測売買の2通りがありますが、それぞれの注意点を教えてください。 A.公簿売買については、何といっても、契約後に判明した面積の誤差について、「売買代金の清算をしない」(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編238 違約金は違約があれば即時請求できるものか?
Q.一般的に、不動産の売買契約においては、契約の当事者が互いに「手付解除」ができる旨の約定をしていることから、買主が売買代金の支払いを滞った場合に、まずは買主の「手付解除」が優先されるべきなのかどうか、(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編237 不作為の地役権による空地部分の専用使用は?
Q.売買編第235回(4月1日)では、地役権として、いわゆる「不作為の地役権」を設定できると記載されていました。 A.その通りです。たとえば、その設定の「目的」が日照を確保するためのものであれば、南北に隣接す(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編236 未登記の地役権は承役地の売買で消滅するか?
Q.通行地役権の問題については、よく相続などで、〝被相続人が有していた通行地役権を相続人が相続できるのか〟といったことが問題になります。 A.通行地役権の取得原因は、設定契約で定めるもののほか、譲渡、相(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編235 通行地役権はどのように登記されるのか?
Q.前回までの記述では「地役権」の設定は当事者がかなり自由に定めることができるようですが、あらためて地役権とは、どういうものなのでしょうか。 A.簡単に申し上げれば、「地役権」というのは、一定の目的のた(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編234 通行地役権の設定承諾を得やすくする方法は?
Q.前回、「私道」に関する通行権等の権利義務関係は、民法によって規律されるとありました。 A.そのとおりです。その一例として、囲繞地通行権(民法210条)と通行地役権(民法280条)を挙げましたが、それ以外に特に(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編233 「私道」はどういう法律で規律されているか?
Q.ここ2回ほど「私道」に関する話が続いていますが、そもそも「私道に関する法律」といったものはあるのでしょうか。 A.特に「私道」について定めた法律はありません。「公道」については、道路法や高速自動車国(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編232 通り抜けの位置指定道路は誰でも通行できる?
Q.前回(第231回)の記述を見て、「私道」の問題は、その私道が建築基準法上の道路であるか否かを考えることと、その私道が、近隣住民が通行のできるいわゆる「通行権」のある私道であるか否かを考えることだと思いま(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編231 仲介業者は私道に関し何を知っておくべきか?
Q.宅建業者が戸建住宅や土地の売買の仲介をする場合、知っておかなければならない知識として、「私道」に関する問題があるといわれています。 A.その通りです。それには、大きく分けて2つの視点があって、その1つ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編230 賃貸物件の競売では入居者で評価が変わる?
Q.前回と前々回(第228.229回)では、賃貸物件が競売に付されたとき、競落人(新所有者・新貸主)と入居者(賃借人)との対抗関係と、裁判所が定める「売却基準価額」がどのように定められているのかを知ることが重要とあ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編229 競売物件の入札指標となる売却基準価額とは?
Q.前回(賃貸編第228回)、競売物件の売買や賃貸借の仲介をするにはかなりの知識が必要で、特に競売物件の「売却基準価額」がどのように算定されるのかが重要とありました。 A.それは、競売物件を取り扱うには、ま(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編228 賃貸では抵当権と賃借権との関係が重要とは?
Q.かねてより、宅建業に従事する者は、抵当権と賃借権との関係をよく勉強しておく必要があると言われていました。しかし、その問題がどのような場合に生じるのかについては、経験がありません。 A.この問題は、賃(続く)