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大和ハウス、蓄電池ビジネス参入に向け九州工場で実証実験を開始

 大和ハウス工業は8月18日、九州工場(福岡県鞍手郡)のテニスコート跡地に同社初の蓄電所「ドリームストレージバッテリー福岡鞍手系統用蓄電所」を着工、系統用蓄電所事業の実用化に向けた実証実験を開始した。経済産業省・資源エネルギー庁が主管の24年度における「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されており、事業費用や関連法令、蓄電所運用手順の確認など、建設から運用までの一気通貫での事業運営を検証する。

 12月に電気を各地へ送る送・配電網などの電力系統に接続し、電力需給のバランスを調整するために蓄・放電を行う系統用蓄電池4台を設置し、電力会社の工事を経て26年7月ごろに稼働予定。設置する蓄電池の蓄電容量は9.8メガワット時、出力1.9メガワット。稼働後は、九州エリアの電力系統に接続し、電力市場などを通じ、エリア内の電力余剰時には充電、不足時には放電を行うことで、電力需給の安定化を図る。