三井ホームは10月6日、千葉・柏の葉のインターナショナルスクール「Rugby School Japan(RSJ)」の食堂棟の竣工を公表した。同校は三井不動産が千葉大学柏の葉キャンパスの敷地内に誘致し、9月4日に開校した英国の名門寄宿舎制学校で、食堂棟の設計施工を三井ホームが担当した。
つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩3分に延べ1468.33平方メートルの木造・鉄筋コンクリート造(RC造)の混構造の2階建てを建設した。既存樹木を活かした配置とし、並木の稜線に調和したアーチ状屋根のデザインを採用。外壁はRC造の耐火構造とし、RC躯体、屋根を支える木造トラス、カーテンウォールのそれぞれの特性を構造的に生かすことで、スパン約26メートル、最高天井高8.1メートル、無柱大空間525平方メートルのダイニングホールを実現した。
また、同社独自の屋根断熱構造材・ダブルシールドパネルや高効率空調機器の採用により、一次エネルギー消費量の50%以上削減で適合するBELS評価の「ZEB Ready」認証を取得した。外装はコンクリート打ち放し仕上げと杉板張りを組み合わせた。
天井部は木造トラスは木と鉄を組み合わせた木造トラスとし、日本建築に多い木肌を出した塗装仕上げとはせず、イギリスの教会天井の様な黒系の塗装仕上げとすることで、日本の建築技術と英国伝統デザインの融合を実現した。
