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広告企画 2023グッドデザイン賞 デザインで変わる住まい (上) ジオ杉並松庵 邸宅街に調和しつつ、エリアのシンボルとなる存在に

 阪急阪神不動産の住まいブランド〈ジオ〉として、7年連続のグッドデザイン賞を受賞した「ジオ杉並松庵」は、高級住宅街として人気のエリアに建つ。周辺環境となじみつつ、「松庵アドレス」を誇れるシンボルとしてのデザインに挑んだ。

 ――松庵という立地について。

 「杉並区の松庵は、武蔵野台地の高台に位置する第一種低層住居専用地域で、東京23区内ながら緑に近い住環境を持つ、成熟した格式ある住宅街。そこに敷地面積1000坪超の希少性が高く、「ジオ」を供給するにふさわしい土地を入手。低層の戸建てが立ち並ぶ閑静で良質な邸宅地に周囲と調和させつつも、地域の価値を高め新たな街のシンボルとなる存在を目指すことが、デザインの重要なポイントとなった」

 ――外観デザインのポイントは。

 「建築物は北側に開いたコの字型の配棟で、最も長い東面の接道部は全長80メートルに及ぶ。外壁タイルは周囲になじむ色調としつつ、表情のあるタイルと幅広の目地を採用。重厚感のある逆梁工法で水平ラインを強調しつつファサードにマリオンを配してリズムを持たせた。また、エントランスは最上階までカーテンウォールを採用し、調和の中にも圧迫感を感じさせず、邸宅街としての存在感を放つデザインを実現することができた」

 ――共有部と専有部のデザインについて。

 「1~2階の2層の吹抜けエントランスホールの奥に地下の中庭空間を生かしたB1~1階の吹抜けを設け、広がりのある立体的な空間を演出。また、南側隣地にある「まつぼっくり緑地」と一体化した植栽計画を立て、敷地内の緑化率は区の条例よりも高い20%を超える。特筆すべきは中庭の緑で、あえて高低差をつけ、奥行きを演出。地下のラウンジや住戸前の外廊下からも緑が望める配置としている。専有部においては、全体の約22%を占めている地下住戸への付加価値が必須であり、コロナ禍でリモートワークが普及したことから、地下住戸のテラス部分に執務室を用途とした2.5~5.5帖の離れを設置。離れ設置住戸全14戸のうち、第1期販売で12戸成約となり好調な売れ行きとなった。また、購入者の大半が使用目的をリモートワーク用の執務室と回答しており、商品企画とお客様のニーズが一致した」

 ――今後のマンションデザインについて。

 「高齢化や核家族化が進み人間関係が希薄になる中、マンションにかかわっていると実は人とのつながりが求められていると感じる。私個人の意見だが、マンションに住む人たちが一つの大家族となるような、人と人をつなぐデザインのあるマンションが提案できたらと考えている」

     ◇ ◇

 「ジオ杉並松庵」は、2022年7月竣工。京王井の頭線 「三鷹台」駅から徒歩約10分で、地上3階地下1階建て、総戸数71戸(全戸完売済み)。