総合

デジタルガレージが支える体験価値 現在と未来をつなぐ・特別企画VOL.1 不動産プラットフォームを軸に連携   

 デジタルガレージ(東京都渋谷区)は、最新テクノロジーを用いた同社提供の次世代不動産取引のDXエンゲージメントプラットフォーム『Musubell』(ムスベル)で、不動産業界向け各種サービス・プロダクトの開発企業と連携する「パートナープログラム」を始動した。第2弾として今秋には、新築ディベロッパー向け手付金等保証システム『FIPS』(フィップス)を運営する不動産信用保証(東京都港区)と、デジタルガレージが提供するディベロッパー向けサービス『Musubell for 新築』とのデータ連携を始める。今回、座談会の形式で、両社の担当者が連携サービスを提供する思いを語った。(文中敬称略)

 ――最新技術を用いて。

 デジタルガレージ・Musubell事業部副部長COOの執行健司 「Musubellは、不動産業界全体のデジタルシフトに向けて、2020年に登場した。現在、新築マンション販売、不動産売買仲介業務を対象としたプランを提供中である。また、9月から開始したパートナープログラムでは、Musubellのプラットフォームを軸として優れたサービスとも連携し、〝新たな体験価値〟を提供していく」

 ――新たな体験価値を。

 デジタルガレージ・Musubell事業部チーフディレクターの岩坂昌倫 「本取り組みによって、個々のITサービスの使い分けや無駄な操作がなくなる。ストレスを感じることなく、1つの画面から様々な機能で円滑に手続きの進行ができる。現場の目線から〝使える〟〝使いこなせる〟ように機能を反映している。デジタル化できる業務や書類はまだあるので、不動産会社の課題やニーズを探りながら今後も進めていく」

 ――現場で使いこなせる。

 不動産信用保証・営業部長の小川恵吾 「国土交通大臣指定保証機関として当社が運営するFIPSは、手付金の保証証書の作成と交付に関して既に電子化を行っている。当社の設立母体である不動産協会(東京都千代田区)の大手企業の協会員が主に利用しており、実務での一層の使いやすさの実現は、デジタルガレージと共通の思いがある。Musubellの同じシステム内で、電子保証証書の作成に必要な契約情報の登録と作成した文書の格納もできるようになる。消費者の〝体験価値〟や満足度が向上して、利用する不動産会社にとってのメリットは大きい」

 ――手続きを簡便化する。

 不動産信用保証・営業部部長代理の依田聖哉 「別々のシステムを使い分けると、大きな手間になる。連携サービスでは、デジタルデータを共有でき、二重登録の手間がない。1つのルートで容易に手続きを進行できる。これら一元化によって、情報セキュリティがより強化される。デジタル化は時流でもあり、一層加速していくと考える」

ワンストップで

 ――デジタル化が加速。

 デジタルガレージの執行健司 「現在データ化されていない様々な情報のデータ化は発想の萌芽となり、新たなビジネスの創出につながる。Musubellは今後、契約者の顧客満足度向上を目的とした新機能や、業務DXを目的とした新たなプランの提供を予定している。パートナープログラムの第1弾であるCocolive(東京都千代田区)が提供するマーケティングオートメーションサービス『KASIKA』(カシカ)や、今回の不動産信用保証、更に、TOPPANグループのTOPPANエッジ(東京都港区)が提供する住宅ローン事前審査一括申込サービス『SmartEntryTab』とのデータ連携も始める。Musubellは、顧客接点や契約、業務管理、顧客フォローまでをワンストップで対応できる〝総合的プラットフォーム〟の役割を担う。今後もスピード感を持って機能を向上させ、現在と未来をつないでいく」