富裕層をターゲットに M&A通じた運用でウェルスマネジメント体制 不動産会社の新たな収益源に
住宅新報 2023年10月10日 号 1面
後継者不足で頭を抱える中小企業の悩みは、今や〝社会的な課題〟として広がっている。健全な経営であっても〝黒字廃業〟で雇用が失われ、地域や日本経済全体の衰退の要因になりうる。そこで、企業や事業のM&A(合併と統合)が注目されている。M&A市場の拡大に比例し、M&A仲介事業者も増えている。自社を譲渡してリタイアした経営者の〝富裕層〟が保有する資産の運用管理を総合的に支援していく〝ウェルスマネジメント〟は金融商品だけではなく、不動産資産も対象となる。M&Aは、不動産会社にとって新たな収益源のビジネスチャンスになっている。(坂元浩二)
注目されるM&Aは、2000年代以降、増加傾向にある。ネット不動産投資サービスブランド「RENOSY」(リノシー)を展開するGA technologies(以下・GA、東京都港区)は、「M&A仲介事業」に新規参入した。背景には、不動産業界と共通する課題感として、「事業者側に偏る情報の非対称性、アナログな業務の低生産性、満足度の低い消費者体験がある」(GA執行役員CFOの藤川祐一氏)。
M&Aを機会に
GAは、テクノロジーとイノベーションを掛け合わせ、アナログな不動産取引をデジタル化した。データで可視化する世界観を展開し、消費者に新たな体験価値を提供している。社会課題の解決を目指すGAにとってのアプローチ方法の1つが不動産であり、今回のM&A仲介でもある。





























