賃貸・管理

FANTAS technology 空き家問題の解消に向けて 個人向けサービス提供へ 

 FANTAS technology(東京都渋谷区)は、これまでは連携する自治体向けに提供してきたサービス『地域の空き家の可能性見える化プロジェクト』を8月19日から、個人向けにも提供を始めた。同サービスは国土交通省の「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」に21.22年度の2年連続で採択されるなど、社会問題で広がる〝空き家問題〟の解消に有用として評価を得ている。

 ウェブ調査によって空き家の簡易調査を無料で対応して資産価値を算出し、修繕や利活用方法を提案する。また、現地調査や詳細なレポートを希望する場合には、有料(税込み5.5万円)で全国の空き家物件を調査する。

 同社ではこれまでに、同プロジェクトを通じ、埼玉県横瀬町(富田能成町長)などの自治体と連携して、空き家問題に真正面から取り組んでいる。同社が空き家の物件調査を行い、当該物件の資産価値や活用方法の可能性に関するレポートを提供している。空き家所有者に対して問題の解消に向けた〝道筋〟を示すことで、空き家バンクの登録の促進や物件流通市場の活性化などの役割を担っている。その際には、同社が独自に開発した空き家プラットフォーム『FANTAS repro』などを生かしている。最新テクノロジーと蓄積データを活用することで〝不動産DX〟の実践を推進している。