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三菱地所ホーム、注文型リフォーム強化 〝一邸一想〟をウェブで発信

 三菱地所ホームは、オーダーメードリフォームの強化を進める。「一邸一想(いっていいっそう)」と銘打ち、同社が手掛けた「三菱地所のリフォーム」の実績の中から、高いデザイン性とディテールを採用した実例を選び、ポータルサイト上で紹介すると共に、今後、購入が可能な商品の企画開発にも取り組む。

アイテムに特化し紹介 

 同社は1996年にリフォーム事業を開始した。12年には三菱地所グループの事業ブランド「三菱地所のリフォーム」を開始し、自社施工の注文住宅やグループが管理するマンションのほか、他社施工のマンションや戸建てにも対応し、定額制リフォームなども手掛けてきた。

 今回は、「三菱地所のリフォーム」のウェブサイト内に、「一邸一想」のポータルページを新設し、オーダーメードのリフォーム実績の中でも、高い専門性と細やかなディテールを備えた事例を基に、ハンモックをつるせるウッドフレームや建築の一部として施工したベッドヘッド、距離感などに配慮したキャットウオークといった、上質で機能的なアイデアやアイテムにフォーカスを当てた。細部や空間を構成するデザインの持つ機能性などを可視化することで、顧客が自分のリフォームに取り入れるといった選択肢の拡充や可能性の拡大を図る。

商品化の取り組みも

 可視化を進めることで、これまで多種多様さなどから困難だったオリジナル商品の企画などにも取り組み、顧客が採用・購入できるメニューとして展開する。リフォームの要素として、同社が進める木造木質化の取り組み「KIDZUKI」とも連携する。

 同社は今年度、リフォーム事業部門で売上高48億円を見込んでおり、そのうちオーダーメードでは18億円を想定している。