大言小語 コロナ郊外 ミスリード?

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 70歳半ば過ぎの夫婦が戸建て住宅からマンションへの住み替えを考えている。現在住んでいる住まいは半世紀を超える築古であることと、足が悪く2階に上がることがきつくフラットな空間で生活したいという。戸建て住宅を1億円超と強気で売り出しているが、周辺の新築も中古も分譲マンションの値段は上がっている。次に住む住宅を探すのも容易ではない

 ▼レインズのデータを見ると、首都圏の中古住宅流通は、年明けから成約件数が下がり基調であるが、東京23区は依然として過去10年で高水準の成約件数であることを考えると、東京周辺が全体の下押し圧力になっているとみられる。

 ▼郊外への動きに焦点が当たるが、偏り過ぎた見方で消費者をミスリードする可能性を指摘する声も聞かれる。不動産流通経営協会の竹村信昭理事長は、「コロナ前に戻ることは難しい。コロナ前に比べれば郊外を目指す動きはあるがそれだけではない」と指摘する。

 ▼スローガン的な〝コロナで郊外の時代〟とのテレビ報道などを信じて郊外に住宅を購入して将来失敗という人が出てもおかしくない。住宅価格水準を考えれば、都市から郊外には出やすいが、逆にに生活拠点を戻すことは容易ではない。郊外の自宅を売却してもローンを完済しきれなかったり、完済できても、その手残り資金では都市で住宅に到底手が届かない状況は珍しくない。ムードに流されない分析が必要だ。

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