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大和ハウス 北海道最高層の新築マンション 月間成約が過去道内最多

 大和ハウス工業は2月8日、札幌市北区の「北8西1地区第一種市街地再開発事業」における分譲マンション「ONE札幌ステーションタワー」の第1期販売(244戸)で北海道内過去最多の月間申し込み・成約戸数226戸を達成したと発表した。同マンションは道内最高層・最大戸数のタワーマンションで、地下鉄東豊線・南北線さっぽろ駅に地下で直結。利便性と資産性が評価され、月間最多成約に至った。

 同マンション事業への参加組合員は同社に加え、住友不動産、東急不動産、NIPPOが名を連ねる。建物は鉄筋コンクリート造の地上48階地下2階建て(4~48階が共同住宅、1~3階は商業施設、多目的ホールなど)、敷地面積は9712m2で、延べ床面積は9万8373m2、高さは約175メートルで、地下鉄の駅に直結する。竣工は23年12月を見込む。

 総戸数624戸(一般分譲対象外住戸82戸含む)。一般分譲住戸の間取りは1LDK~4LDK。共用部には個室ブースを備えたオーナーズラウンジや集会室として活用できるコミュニティサロンやオーナーズサロンなどを設ける。

 第1期販売(244戸)は21年11月27日から開始した。価格は5160万~5億円(税込み)。最多販売価格帯は9300万円台(11戸)。平均坪単価は約415万円。専有面積は49.69~227.99m2。月間申し込み・成約戸数226戸は1985年以降の新築分譲マンションで道内過去最多だ。

 契約者は50代以上が約70%と最も多く、用途内訳は実需が45%、セカンドハウスが40%、投資が15%。2月8日の会見(オンライン併用)で、同社北海道支社マンション事業部長の菅原貴志氏は「利便性と資産性が評価された。お客様はさっぽろ駅直結の場所に住むというステイタスも持っている」と述べた。

 第2期販売は4月下旬から開始する予定。販売戸数や価格は未定。

 「北8西1地区第一種市街地再開発事業」の施行地区はJR札幌駅北口から約200メートル、開発面積は約2.1ヘクタール。同マンション、オフィス、商業施設、多目的ホール等からなるA棟、B棟(ホテル)の2棟で構成する。同社執行役員マンション事業本部長の富樫紀夫氏は「札幌駅周辺では再開発ラッシュが加速している。都市機能が大きく更新する節目を感じる。持続可能なコンパクトシティの実現を目指し、今後も札幌に貢献したい」と述べた。