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AIで試験不正を検知 セミナー イー・コミュニケーションズ

 各種資格検定・試験運営支援のイー・コミュニケーションズ(東京都港区)とNTT東日本(東京都新宿区)は、共同開発したリモート監視サービス『RemoteTesting AIアナリスト』を軸に、普及が広がるオンライン試験の不正防止を考えるセミナーを8月31日に開催し、ウェブで配信した。

 同社によると、国内では紙の試験が9割に上る。欧米では8割がコンピューター試験(CBT)やオンライン試験で運用されている。国内でも感染防止などの観点や、リアルな場所の試験会場を確保する、また行く必要がないために、オンライン受験が増え始めている。自宅や社内で受験でき、入学試験や学内試験、資格検定や企業での社内昇格試験の場面などで広がるが、「不正行為」の監視が課題に上がる。そこで両社は、クラウドAIにノウハウを持つNTT東日本と共同で開発し、AI(人工知能)が挙動を検知して解析するサービスの提供を1月に始めた。

 当日のセミナーでは、同サービスを活用した英語能力テスト「TOEIC®」実施団体の国際ビジネスコミュニケーション協会(東京都千代田区)ユニットマネージャーの永井聡一郎氏、NTT東日本市場開拓担当部長の河添裕介氏、イー・コミュニケーションズ社長の佐藤信也氏が登壇して、「人手の負担を抑え、一気通貫にオンラインで試験運営が完了する。場所に制約がなく、受験率が向上している」と導入のメリットを紹介した。今後は、更に「誤検知対策の精度やリアルタイム性を向上させる。紙での試験と合わせた〝ハイブリッド化〟が可能になる。試験運営の選択肢として広がっていく可能性が高い」と説明した。