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省エネリノベで シリーズ・SDGs実現に挑む インテリックス・7つの目標実現へ

 中古マンションの買取再販事業でトップクラスのインテリックス(東京都渋谷区、俊成誠司社長)。同社はこのほど中古マンションの省エネルギーリノベーション商品「エコキューブ」を始めると発表した。

 同社は「すべての人にリノベーションで豊かな生活を」をビジョンとして掲げる。SDGsや低炭素社会の実現が話題となる中、住宅の省エネ化に関して日本は欧米諸国と比べてはるかに遅れを取っていると言われている。「既存住宅のリノベーションにおいても省エネ化を進めていくことが使命」(俊成社長)として、重点施策に位置付ける。これにより、SDGsが掲げる17目標のうち、「目標3(すべての人に健康と福祉を)」「目標7(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)」など7つを実現していきたいと言う。

 「エコキューブ」は、住宅ごとに温熱計算を行い、その計算に基づいて断熱性や気密性を高める工事、高性能な換気システムや空調を設置することで、住む人の健康、省エネ、経済的メリットを目指す。実際、先行実施した神奈川県横浜市内の物件(70m2)では、リノベーション前後で冷暖房費が74%ダウンする結果が得られた。

 俊成社長は、「(1)省エネの見える化、(2)低コスト化、(3)体感してもらう――の3つをポイントとして進めていく」「この事業はSDGsゴールに貢献していけるものと考えている」と話す。