住まい・暮らし・文化

ポラスグループの事業展開、商圏エリアで24年度に3500棟

 ポラスグループは、埼玉県さいたまエリア、越谷エリア、松戸エリア、隣接エリアの同社商圏エリアにおいて24年度に3500棟超の分譲戸建て住宅を供給する。20年度に初となる3000棟を突破。21年度は3120棟をやや減少する計画としているが、完成在庫が減少したことなどが要因。今後は土地仕入れが進んでいるため、来年度以降は供給数を増やす。大幅に増やす目標としないのは、街づくりの企画立案や社員大工の育成に一定の時間を要するため。「社員大工を急に増やすことはできないので、急成長をさせることはできない。品質の維持を優先していく」(中内晃次郎ポラスグループ代表)方針だ。

 21年度の事業展開として4つの方針を示した。「引き続き展開エリアでのシェアを重視」(同)し、ウィズコロナにおける「新たな暮らし、住まい、街づくり」を掲げ、(1)健康、脱炭素、オンライン活用など安心・安全や地域特性を生かした街づくりの提案、(2)佐賀工場の設備投資などプレカットNo.1企業として安定供給と生産効率化、構造設計強化によるシェア拡大、(3)22年1月に予定している「体感すまいパーク越谷」出展など単独展示場での、新しい住まい方・空間・デザイン提案を強化、(4)賃貸、リフォームをはじめとする第3の柱を確立――とした。

 賃貸事業に関しては、地域密着のシェア拡大により管理戸数を増加。20年度の2万2144戸を25年度には4万戸まで増やすことを目指す。

 不動産売買事業では、新築からメンテナンス、売却まで循環させるビジネスモデルとして、同社の既存住宅を独自基準で評価する「ポラスの認定中古住宅」を販売。同社施工売買仲介に占める割合は7.8%に高まっており、情報誌やセミナーによる活動で着実な拡大を図る。

 また、買取再販事業は、契約数が150棟と前年比129%増と堅調で、ニーズに合わせたリフォーム提案を実施することで、継続的に強化していく。