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セミナー ブランディングテク、リビン・テク 媒介契約増加 顧客目線が重要に 

 ブランドのデジタルマーケティング支援のブランディングテクノロジー(東京都渋谷区)と、不動産一括査定サイト『リビンマッチ』を運営するリビン・テクノロジーズ(東京都中央区)は、中小不動産会社向けに、媒介契約を増やすためのデジタル活用を考えるセミナーを5月20日に共催し、ウェブで配信した。

 ブランディングテクノロジー経営戦略室マーケティング推進課の原口拓郎氏は、同社の支援事例を紹介した。「不動産の〝売却専門サイト〟を構築した企業では成約率が格段に向上した。ポイントは、顧客側の売主目線でサイトをつくること」と説明。検索サイトで上位に表示されるようにする「SEO対策や、ブログを必ず更新する。不動産専門の情報を掲載すること。単に〝早く高く売ります〟ではなく、顧客の悩みを解消できる具体的なサービス内容を明示して目を引き、アクセス数を伸ばす」とし、「信用を得ることが最も重要。企業や事業、顔写真付きスタッフ紹介などの内容の充実が大切な要素になる」と解説した。

 リビン・テクノロジーズ不動産メディア部の中村祐貴氏は、同社の一括査定サイトの利用状況から、「利用者の7割以上は50代の男性。不動産会社などへ事前に相談しておらず、いわば〝知識不足〟の段階にある。ただ、6割は半年以内に売却したい意向がある」と説明。そのため、「ナーチャリング(潜在顧客の育成)が大切となる。素早く初期対応をしつつ、長期的な視点からも関係性をつくる観点で取り組むこと」と解説。そこで、「電話やメールは、単なる追客活動となってしまう。顧客行動の変化をふまえつつ、受け手に心理的なハードルの低い適切な情報発信手法を採用すること」とし、同社が提供するSMS(ショートメッセージサービス)サービス『SMSハンター』を紹介した。