政策

バーチャル観光体験の促進へ 日中間でオンライン会談

 5月17日、日中の観光担当大臣によるオンライン会談が行われた。コロナ禍によって日中韓観光大臣会合等の会議の延期が続いていた状況を踏まえたもの。日本側は赤羽一嘉国土交通大臣、中国側は胡和平文化旅游部長が出席し、コロナ禍における観光振興などについて意見を交わした。

 同会談は赤羽大臣就任以降、中国との間で初めて行う観光分野における大臣級対話。会談後の取材で赤羽大臣は、コロナ禍において観光分野で実施してきた自国の支援策を互いに共有し、日中間の人的交流の回復に向けて今後も観光大臣間での対話を継続していくと報告。特にデジタル技術を活用した観光振興を進めることの重要性について意見が一致したとし、「両国の各地域の観光情報等を紹介する『バーチャル観光体験』の配信を実施することを提案し、胡部長から積極的に協力していくとの発言があった」と述べた。

 また、今秋、日本で開催予定の日中韓観光大臣会合への胡部長の参加を要請。赤羽大臣は「胡部長からも、同会合は重要なプラットフォームであり、同業者が集まり新しい時代の旅のスタイルを探すことが重要だという共通認識を持った」と語った。