賃貸・管理

神奈川住宅公社 DINKS世帯に訴求 川崎・梶が谷でマンション新築

 神奈川県住宅供給公社は、建て替え新築マンション『フロール梶が谷』を2月中旬に完成させ、3月末から入居を開始した。コロナ禍を受けて急きょ、施工中の設計変更により「テレワークスペース」を設けた。住戸内は禁煙とし、家事・収納アドバイザーによる工夫とアイデアを施した居室空間を提供する。複数の鉄道ルートを活用できるため、東京や横浜などの都心への訪問にアクセスのよい立地も特長となっている。

 従前の、不動が丘団地の2棟を建て替え、マンションタイプを新築した。主にDINKS(子供のいない夫婦)の共働き世帯をメインターゲットに訴求する。収納部に「お掃除ロボット」の専用スペースを設けるなど、家具・収納アドバイザーの本多弘美氏がアイデアを提案した玄関や洋室、ダイニングの収納空間が充実しており、フレキシブルに活用できる点が目を引く。施工中にコロナ禍に遭遇したため設計仕様を変更し、一部住戸(5戸)に『DEN』と名付けたテレワークなどに使える書斎空間を設けた(写真(下))。ここでも畳の下を収納スペースとして活用できる。

 総戸数は106戸(募集戸数94戸)とした。内訳は、1LDK38戸、2DK9戸、2LDK59戸で、賃料は8万9700円~15万1100円に設定。礼金や仲介手数料、更新料は無料としている。食事などのできるシェアラウンジ、37区画のトランクルームや、バルコニーを含めて住戸内禁煙のため、スモーキングルームも配置した。

 建物規模は壁式プレキャスト鉄筋コンクリート造一部鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ約7327m2。設計・施工は大成ユーレック(東京都品川区)が担当した。所在地は川崎市高津区上作延字南原地内の敷地約6154m2。東急田園都市線「梶が谷」駅徒歩12分に立地する。