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「Withコロナ宣言」で仲介スタイル転換を発信 ハウスマート

 不動産テック企業のハウスマート(針山昌幸社長)は6月10日、「Withコロナ宣言」を表明した。新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言や外出自粛に伴う事業経験を生かし、〝価値観の転換〟を発信するためのもの。

 売買仲介業の営業支援サービス「プロポクラウド」を提供する同社では、3月から全社員を原則在宅勤務に切り替えた上、不動産事業者に対してリモートワーク導入支援やオンラインセミナーなど、様々な取り組みを展開。「プロポクラウド」に関するセミナーの参加申し込み者数はオンラインに切り替えた3~5月は、コロナの影響を受ける直近3カ月(19年12月~20年2月)と比較して5.6倍の約700名に増加した。

 同社コミュニケーションデザインマネージャーの真鍋達哉氏は、スマートフォンの浸透による顧客の長期検討化が叫ばれる中、新型コロナの影響によって購入検討顧客の新規反響が更に落ち込んだ状況を指摘し、「従来の仲介事業は、新規反響を素早く追いかける狩猟型だったが、コロナの影響で新規反響は期待できない。既存顧客とやりとりを重ね、再反響を生み出す農耕型への転換が求められている」と分析。加えて、「農耕型の仲介スタイルをIT技術で支える当社だからこそ、価値観の転換を発信する責務がある」と述べた。