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大言小語 アイドルに憧れて

 アイドル戦国時代という話だ。AKB48や、紅白歌合戦で失神者を出した欅坂46、ももいろクローバーZなどの有名どころから、地下アイドルといわれるグループまで。群雄割拠といってもいい様相だ。

 ▼そうしたアイドルである彼女たちの一部では、突然の結婚宣言や、異性交遊の発覚、果ては、マネージャーとの間に子供ができたケースもある。昔の山口百恵さんやピンクレディー、松田聖子さん、小泉今日子さんの時代を知っている世代から見ると、〝神聖〟な存在である「みんなの」アイドル像というものが、簡単に崩れる。

 ▼また、元AKBの何々さんが第1子を出産、進学や就職で卒業発表などといったネットニュースを見ても、元々所属していたのも知らず、何の感慨もない。皆さん、必死にオーディションなどで勝ち取った憧れの立ち位置のはずだが、それほど、今のアイドルは簡単になれて、容易に手放すことができるものなのだろうか。

 ▼さて、今週もしくは来週から、連休に入る人は多いだろう。GW明けは、五月病やうつ病になりやすいそうだ。目標を失ってしまい、退職してしまう新卒社員が心配となる。必死に勉強して学校に入り、やっとつかんだはずの就職先だ。何事においても、「石の上にも三年」といわれる。昨今のアイドルのように、簡単にはその立場を手放さないでほしいものだ。