遅まきながら、写真の掲載や思ったことをつぶやける、いくつかのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)にアカウント登録してみた。楽しさが分かってきたが、困ったこともある。
▼無用な広告が頻繁に表示されるからだ。パソコンでインターネット検索していた際もポップアップ広告など、消しても、再び出現してきていた。これには閉口だ。無理矢理にPRされても不愉快なだけなのだが。閲覧者の行動履歴から興味や関心を分析して配信するターゲティング広告の手法もあるらしいが、大して便利とは思わない。
▼ある調査によれば、ネット上のバナー広告のクリック率は、ページ閲覧者の1%を切るそうだ。メディア媒体を制作する者としては言いづらい話なのだが、ネット広告の効果は非常に薄れているのが実態のようだ。
▼そうした中、にわかに注目されているのが「オウンドメディア」だそう。自社所有のメディアのことで、ホームページやウェブマガジン、ブログなどがある。そのメリットの一つは、独自の情報を継続して提供すれば「専門家」として認知され、自社の特異性を訴求できる点だ。
▼そこで得た顧客をリピーターとして取り込み、有望な顧客に育てることもできるという。通り一遍の顧客ではなく、自社に一辺倒な顧客を確保できる。自社の売り上げが一変するかもしれない。
