総合

大言小語 待望の「金」は期待通り

 冬期五輪が開かれているロシア・ソチから、ようやく日本が待望の金メダルを獲得した吉報が届いた。連日連夜、現地からの実況中継に寝不足気味だった人も多かったに違いないが、ひとまずは金・銀・銅の3種のメダル獲得に、ほっとしたことだろう。

 ▼五輪のテレビ中継を見ていて少し気がかりなことは、現地の雪不足だ。スキージャンプ台の周囲は雪もまばらで、屋外で解説するレポーターは薄着姿で登場する。冬季五輪には似合わない天候が、競技に悪い影響を及ぼさないようにと願いたい。

 ▼一方、テレビの前で観戦する日本国内では、ソチに降るはずの雪が降り積もったと思いたくなるような大雪に2週に渡って見舞われた。東京都心部では、実に約半世紀ぶりとなる積雪も観測された。近頃の天気予報は良く当たると言われるが、今回は2週とも降雪予報が的中。降雨を当ててくれるのは日常生活上、大変ありがたいものだが、降雪までもズバリ当てられてしまうと拍子抜けの感もしなくはない。

 ▼雪の降り始めや雨から雪に変わる瞬間は、自然の不思議さが強く感じられ、どこか意外性があるからだろう。日本初の男子フィギアスケートの金メダルは、予報ならぬ前評判通りの成績だったが、後半戦も意外性のあるメダル獲得が続いてくれることを楽しみに、最終日まで観戦を続けよう。