大言小語 駅ナカとまちなか

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 シャッター商店街というと、かつては地方都市の駅前が代名詞だったが、流れは大都市の郊外駅前に広がり、最近は都心部周辺でも散見される。高齢化の波が大都市圏に押し寄せているのと同じように、買い物難民も出始めているのにである。不況で人通りの多い商店街でも商売が難しくなっているのに加え、大型店が進出したり、後継者難もある。様々なミスマッチが重なって、「まちなか」の危機は解消される見込みが立たない。

 ▼それを尻目に、通勤通学客を囲い込んでいるように見えるのがターミナルなどで増えてきた「駅ナカ」商業施設。駅舎の改修や駅前再開発の波で更に加速する勢いだ。今東京で注目されているのはJR東日本、東京地下鉄、東急電鉄が集まった渋谷駅。それに連なる再開発ビルの大型商業施設ができると、人がまちに出てこなくなるという心配が地元から挙がっている。さすがに渋谷がシャッター街になることはないだろうが、小粒な商店街にとっては、駅ナカと連なる一群の商業施設は大型台風のような脅威と映る。

 ▼かつて駅と駅前商店街は共存していた。駅長さんは地元の名士でもあった。商店街の繁盛は鉄道客の増加にもつながった。その連携が途切れそうな気配を感じる。駅前商店街の衰退は、地域そのものの衰退である。「駅ナカ栄えて…」とならないよう、自らの地域のことを考えて、行動で示したいものだ。

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