住まい・暮らし・文化

西東京市に混構造4階建ての老人ホーム 住友林業

 住友林業が建築を請け負った東京都西東京市の介護付有料老人ホーム「プレザンメゾン西東京」(全77室)が6月から利用を開始した。

 西武新宿線西武柳沢駅から徒歩6分に位置する敷地1785.82平方メートルに延べ2976.95平方メートルの4階建てを建設。1階をRC造、2~4階をツーバイフォー工法による木造とした。4階建てとすることで、容積率を最大化し、都市部における土地活用ニーズへの対応を図ると共に、構造躯体には503.3立方メートルの木材を使用。40 年生のスギ約 1570本分に相当する炭素固定量470.59トンを確保した。また、資材データをもとに建物のCO₂排出量などを可視化するソフトウェア「ワンクリックLCA」を採用し、建設時の建設時のCO₂排出量(1559.65トン)も算定した。

 1階は事務室や食堂、2~4階は居室部で構成。1階は大空間、2~4階は床面積を統一するなど、RC造・ツーバイフォー工法の特性を生かすと共に、混構造にすることで、建物の軽量化と共に、鋼管杭の杭長を短くし、工期短縮や建築コストの削減を図った。

 また、1階床下は木造住宅同様に束を立て空間を設け、厚さ12ミリの国産クリの無垢材を採用することで、歩行時のクッション性を高めた。更に、職員が頻繁に利用する 室内の階段部分は全階木造とすることで、身体への負担軽減やそれに伴うホスピタリティの向上を図った。