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宇宙拠点開発のためJAXAに研究提案 ミサワホーム

 ミサワホームはこのほど、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術開発組織「宇宙探査イノベーションハブ」が実施した研究提案募集に応募し、採択された。
 同社が提案した研究は、「持続可能な新たな住宅システムの構築」。今後宇宙探査活動の本格化に伴い、宇宙の有人拠点は短工期で運搬性が良く、施工や維持管理が容易である必要がある。そこで、約半世紀にわたって「南極昭和基地」の建築物を手掛けている同社が、建築の省力化技術と自立循環システムについて提案。極地で培った工業化住宅の技術とノウハウが評価され、採択につながった。
 同開発組織は地上とJAXAの宇宙探査技術を応用して、宇宙開発だけでなく、日本の産業振興と新たな産業創出につなげることを目的としている。そこで今回は、将来的な宇宙探査への応用を目的としつつ、まずは地上での事業化において実現性のある提案を募集していた。今後は月面の有人基地への応用を視野に、3年かけて研究開発を行っていく計画だ。
 同社は「これまで培ってきたノウハウを最大限に生かし、果敢に挑戦し、日本の宇宙開発の発展に貢献していく」とコメントしている。