マンション・開発・経営

住友不分譲のマンションで施工不良 基礎杭が支持層未到達

 住友不動産はこのほど、同社が2003年に横浜市西区で分譲したマンション住棟5棟(約260戸)のうちの1棟(約60戸)について、基礎杭が支持層に到達していない事実があったと公表した。

 マンション分譲後、当該マンション住棟と他の住棟の繋ぎ部にある手摺のズレがたびたび生じていたところ、度重なる調査の結果今回の事態が判明した。他の住棟について同様の異常は発生していないという。

 同社では、「施工会社の施工不良によるものだが、売主として全責任をもって対応する」としており、安全確保のため仮住まいの要請と提供を開始。今後の対応について管理組合や入居者と協議し、建て替えを含む適切な是正工事を検討するほか、買取り補償も行うとしている。