営業・データ 投資

都心5区のビル空室率、微増に転じる 2月・三幸エステート

 三幸エステートは3月12日、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスマーケット(2月度)をまとめた。基準階面積200坪以上の賃貸ビルを対象に調査した。それによると、空室率は5.61%で4カ月連続の低下から微増(前月比0.08ポイント増)に転じた。空室床を抱えた大規模ビルの竣工が影響した。ただテナント確保が進んでいるため、空室率の押し上げ要因は徐々に解消する見込み。需要の拡大傾向は続いているため、需給バランスの改善傾向に変わりはないという。
 また、募集賃料(坪当たり)は1万8468円で、前月比ほぼ横ばい。5カ月連続で1万8000円台半ばの水準が続いた。一方、募集面積は60万8692坪(前月56万7094坪)となり、5カ月ぶりに60万坪台まで上昇した。同社では、2015年竣工予定の複数の大規模ビルが募集床に算入された影響が大きく、来年以降の新規供給増加を反映した動きが出始めたと見ている。