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都心5区大規模ビル 空室率改善も賃料上がらず 三幸13年12月調査

 三幸エステートは1月21日、東京都心5区の大規模ビル市場データ(2013年12月度)をまとめた。それによると、空室率は5.75%(前月比0.13ポイント減)で、3カ月連続の低下となった。11年12月以来となる低水準だ。12年の大量供給による空室率上昇前の水準まで需給バランスは改善している。

 1坪当たりの募集賃料は1万8309円(同162円減)で、下落傾向に歯止めがかからず、3カ月連続で統計開始(94年1月)以来の最安値を更新した。空室率低下で需給バランスは改善しているが、依然として市況回復につながってはいないことが見える。

 この調査は、都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の基準階賃貸面積200坪以上の賃貸オフィスビルを対象にしている。