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中古住宅市場が16兆円規模へ

 中古住宅の流通額は10年度の2兆3853億円から15年度には2兆7282億円に増加するという予測結果がまとまった。住宅・不動産市場研究会代表で明海大学名誉教授の伊豆宏氏が6月4日に発表した。流通件数をベースに流通額の予測が行われたのは初めて。

 地域別に見ると東京圏が最も多く、10年度の1兆2634億円から15年度は1兆4709億円に増大する。同様に近畿圏は4980億円から5631億円に、東海は403億円から599億円に増大する。

 タイプ別ではマンションが同様に1兆4479億円から1兆5611億円に、戸建てが9374億円から1兆1671億円に増大する。マンションの方が額は大きい。

 これらは、不動産流通機構の成約件数ベースをもとにしているので、全数はカバーしていない。中古住宅流通総数に補正すると、総額が10年度は14兆9694億円から15年度には16兆9286億円に達する。ちなみに、これは同研究会が予測している15年度の住宅着工工事額とリフォーム工事額を合わせた16兆6007億円を上回る膨大な金額となる。

 この予測結果に関する問い合わせは電話047(343)2391、伊豆氏へ。