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大規模ビル竣工で都心5区の空室率上昇、三幸エステート

 三幸エステートはこのほど、2012年4月度の東京都心5区と全国6大都市における大規模ビルのオフィスマーケット調査をまとめた。それによると、都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均空室率は6.73%(前月比0.51ポイント増)、1坪あたりの募集賃料は2万630円で(同345円増)となった。新宿区でまとまった規模の空室床を抱えて大規模ビルが竣工し、空室率を押し上げたのが要因。
 同社によると、「需要を上回るペースで新規供給が続く。早急な需給バランス回復は期待しにくい。現空面積は1994年統計開始以来の最高値を更新した」とし、2011年9月の5.6%を底に空室率は緩やかな上昇傾向にあるとしている。
 6大都市の空室率は次の通り。東京23区/空室率7.4%(0.5ポイント増)、札幌/7%(0.4ポイント減)、仙台/16.6%(0.3ポイント増)、名古屋/8.9%(0.1ポイント増)、大阪/9.1%(増減なし)、福岡/10.8%(0.2ポイント増)。