政策

「高い盛土地」、30年間で90平方キロメートル増加 国土地理院が人工地形情報更新

  国土交通省国土地理院は東京都と神奈川県を対象に、土地条件図に含まれる人工地形(盛土地、平坦化地など)の情報を更新し、8月1日から提供を開始した。
 土地条件図は、防災対策や土地利用、地域開発などの計画策定時に必要な基礎資料として昭和30年代から整備されてきたもの。今回の更新では、地盤の崩壊を招きやすいとされる「高い盛土地」(盛り土高2メートル以上)の面積が2都県の合計で約90平方キロメートル(山手線内側の約1.4倍)に増加。特に、新興住宅地を含む東京都八王子市や町田市、多摩市、神奈川県横浜市、川崎市などで更新前の約2倍に増えた。
 なお、同院では2010年から、3大都市圏における土地条件図の人工地形地帯について更新作業を開始。埼玉県・千葉県・中部圏を今年度中に、近畿圏については来年度中に更新する予定だという。