不動産鑑定士レター 記事一覧
-
不動産鑑定士レター 所有者不明土地と鑑定評価 利活用と相続登記義務化で解消を
地元の友人から「従業員の住まいにするために会社の隣の空家を購入したいのだけれど所有者が分からないので調べてもらえないか」と相談を受けたことがある。登記簿を調べてみると、所有者の住所は取得したい空き家(続く) -
不動産鑑定士レター 鑑定士の被災地支援 復興進ちょくの理解・確認を
2024年元旦に北陸地方を大きな地震が襲いました。被災された方々のご心痛はどれほどかと思います。今なお災害の只中にある方々の生活が一日も早く元に戻ることをお祈り致します。 不動産の観点で見ると、土地(続く) -
不動産鑑定士レター ソフトのまちづくり 価値をもたらすエリアマネジメント
ESG・SDGsの考え方が浸透し、社会や人々の価値観の変化や多様化が進み、また、従来のようなハード重視の街の再開発だけでは限界があり、街や各不動産を舞台として人々がいかに効率的で創造性豊かな活動ができ、快(続く) -
不動産鑑定士レター 23年の基準地価 全国平均で2年連続上昇地方圏も31年ぶりプラスに
【全用途平均】 全国平均では2年連続、三大都市圏では3年連続で上昇した。地方圏では31年ぶりに上昇に転じた。地方圏のうち地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では、11年連続で上昇した。地方圏のうち、地(続く) -
不動産鑑定士レター プラスに限らない不動産価値 「0円物件」サイトが話題に
全国各地で空き家問題が深刻化し、各自治体は対策に頭を悩ませているようです。北海道においても、特に郡部は過疎化・高齢化が進み、不動産を持っていても処分が出来ないため空き家として放置されるケースが増えて(続く) -
不動産鑑定士レター ドローン活用の可能性 上空から価格形成要因を把握
2025年、大阪府大阪市夢洲で開催される「関西万博」で注目すべきは、「空飛ぶクルマ」です。これにより、交通渋滞などに悩まされない運航が可能となる取り組みが行われています。 このような動きは「空の産業(続く) -
不動産鑑定士レター 倉庫あれこれ 投資対象として存在感
最近、遺産分割で紛争中であるものの、遺産のうちの農地が倉庫用地として(高く)売却できそうだから、なんとか遺産分割手続きを纏めようとしているという話や、農地が広がる一帯で、一部の農地が倉庫用地として買い(続く) -
不動産鑑定士レター 津波災害危険区域の指定 重要事項説明の対象に
【はじめに】 2011年3月に発生した東日本大震災を契機として、13年に内閣府により南海トラフの巨大地震による津波浸水域が地図上に示され、15年以降は相模トラフの巨大地震を加えた重ね図(あらゆる可能性を考慮(続く) -
不動産鑑定士レター 23年地価公示 全国的にコロナ前へ回帰進む
23年地価公示の結果は、景気が緩やかに持ち直している中、地域や用途などにより差があるものの、都市部を中心に上昇が継続すると共に、地方部でも上昇範囲が広がるなど、全国的にコロナ前の状況への回帰が進んでいる(続く) -
不動産鑑定士レター がけ条例とは 既存擁壁の安全性の確認を
先日、知人から「セカンドハウスを建築するため、見晴らしの良い高台の住宅街で土地を購入したものの、隣接する擁壁の安全対策が必要となり計画通りの工期で建築できなくなった」という話を聞きました。知人からす(続く) -
不動産鑑定士レター 立退料の査定とは 財産価値より補償の意味合い
散髪に行き、髪を切られながら美容師さんと話をしていると、「お仕事は何をされているんですか」という話になることがあります。「不動産鑑定士なんです」と言うと、「へえ~、何する人ですか?」という反応が95%((続く) -
不動産鑑定士レター 不動産鑑定士の仕事とは 変化する環境に適応
【不動産鑑定士の資格とは】 不動産鑑定士の資格を取得するための最終試験(修了考査)は年に一度実施され、年により変動があるものの毎年約100人前後の合格者が出ます(22年は76人、21年は105人)。22年実施の修(続く) -
不動産鑑定士レター 茨城 市況変動期の鑑定評価 〝魅力ない〟が、人の流入は増加
近年の茨城県は、魅力がないことで有名になりつつある。ブランド総合研究所が実施する「地域ブランド調査」では、茨城県は21年に最下位であった。22年に至っては、46位と順位を1つ上げたことで「魅力度最下位」と(続く) -
不動産鑑定士レター 秋田駅前の再開発 商業地にマンションラッシュ
9月20日、地価調査価格の発表が行われた。新型コロナウイルス流行がやや落ち着きを見せる中、秋田市は利便性の良い中心市街地への住宅需要増およびそれに伴う供給不足により価格は上昇傾向にあり、また商業地では(続く) -
鑑定士協連レター 22年の基準地価 全国平均は3年ぶりに上昇
【全用途平均】 全国平均では、3年ぶりに上昇に転じた。三大都市圏では、2年連続で上昇した。地方圏では、下落が継続しているが下落率は縮小した。地方圏のうち地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では、上(続く) -
不動産鑑定士レター 違法建築物の評価 リスクを考慮して減額
鑑定評価の対象物件が違法建築物(建築基準法違反)ということがよくあります。例えば次のようなケースです。 【建ぺい率・容積率オーバー】 一番多いのはこのパターンです。建物を増築したり、竣工後に地下(続く) -
不動産鑑定士レター 適正価格を求める意義 マンション高騰は〝異常〟か
数カ月前の話になりますが、昔馴染みの税理士さんから「娘夫婦がマンションの購入を考えているので、相談に乗って欲しい」とSNSのメッセージが届きました。 聞くと、30代前半の夫婦で、それぞれが別々の一流(続く) -
不動産鑑定士レター コロナ禍の観光地 「まんが王国とっとり」地価にも連動
鳥取県のイメージとしては、「鳥取砂丘、松葉がに、20世紀梨」が浸透しているのが、一般的であろう。 しかしながら、駄洒落で有名な知事が県庁内に「観光交流局 まんが王国官房」という珍しい部署を立ち上げ(続く) -
鑑定士協連レター 北陸新幹線福井開業 2年後に迫り沿線開発が本格化
2年後の北陸新幹線福井開業に向け、沿線自治体の福井市・敦賀市・あわら市・越前市の新幹線駅舎周辺では開発事業が本格化しており、地価動向に注目が集まっている。 【福井市】 JR福井駅周辺では通称(続く) -
不動産鑑定士レター 令和4年地価公示 住宅地、商業地が2年ぶり上昇
令和4年地価公示の結果は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に緩和される中で、全体的に昨年からは回復傾向が見られる。 全国平均では全用途平均・住宅地・商業地がいずれも2年ぶりに上昇に転じた。工業(続く)