積水化学工業住宅カンパニーの24年3月期第2四半期決算は、増収減益で着地した。堅調なリフォーム・不動産、まちづくり事業の伸長などが増収に寄与し、売上高は7月時点での上期計見通しを上回った。リフォーム事業は、営業体制の強化が奏功したほか、ソーラーや蓄電池、断熱リフォームの拡販により前年同期を上回った。
一方、新築住宅においては、棟単価アップが継続したものの、市況低迷の継続や物価上昇による購買意欲の減退などによって、受注棟数は前年同期を下回った。また、部材高騰が大きく影響し、営業利益率は4.9%にとどまり、減益した。
通期計画は、7月の前回発表時から売上高で2.3%、営業利益38.2%下方修正した。下期は、コスト抑制によって売上棟数減少の影響の最小化を図ると共に、都市部における高価格帯の戸建て分譲住宅や集合住宅、地方における平屋商品や、積雪に対応した多雪エリア向け商品といった、エリア別商品戦略を強化する。
また、集合住宅の強化や建て売り住宅の強化を継続すると共に、収益性強化策の推進や、需要が堅調なリフォーム事業などストック事業の拡大に注力。営業利益率6.0%まで回復を目指す。
積水化学工業住宅C
決 算 24年3月第2四半期
売上高 2,648億円 (1.8%)
経常利益 129億円 (△12.2%)
当期利益 --億円 (--%)
予 想 24年3月
売上高 5,390億円 (0.3%)
営業利益 295億円 (△10.1%)
経常利益 --億円 (--%)
当期利益 --億円 (--%)