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これからの狙い目エリアはどこ? 歴史と起伏ある北九州などの地方都市に穴場あり

連載 未来を先取り!最新不動産市場予測

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■尾道も熱海も歴史と起伏のあるまち

たとえば広島県尾道市。尾道駅から海側には平地があるものの、反対側は駅間近から非常に高低差のある傾斜地が広がる。そこに多数の空き家があるが、“空き家登録よりも空き家を使いたい人が多い”という現象が続いている。

首都圏近くでは静岡県熱海市がある。熱海駅からは山側へも、海側へも傾斜があり、平らな土地は海辺のごく一部。眺望、温泉に海と魅力がある土地のため、長らく観光地、別荘地として栄えてきたが、その後の長い衰退、そしてここ数年の復活ぶりはドラマのよう。

それでも平らな土地=住宅適地が少ないことから、来訪者が増えてもそれに応じた人手を住宅難から確保できていない。

■新築との価格差、人口から注目は北九州

同様に歴史と起伏があり、しかも、中心部の新築住宅価格が高く、それ以外の不動産のギャップが大きく、かつ人口も多いことから注目したいのが福岡県北九州市である。

福岡県の北部、関門海峡に面した九州最北端の都市で、1963(昭和38)年に門司、小倉、若松、八幡、戸畑の五市の対等合併を経て、三大都市圏以外では初の政令指定都市として誕生している。

人口は2019年10月時点で約94万人。合併後から1978年に福岡市に抜かれるまでは福岡県および九州で最多だったが、2005年に100万人を割り込み、減少傾向が続いている。
ただ、それでも日本の市としては13位。九州地方では福岡市に次ぐ2位で、日本全体でいえば決して小さいわけではない。

また、韓国、中国、香港などに近いことから観光客も多く、来街者、宿泊者ともに7年間連続で過去最高を記録し続けている(2019年4月時点)。

「まちで民泊を運用していた人に聞いたところ、3万円で借りた賃貸物件で1人1泊5000円、月に10万円売れていたとのこと。ニーズは確実にあります」(オリエンタル・サン・山田武男氏)。

そうした好況を反映して中心部の新築マンションは2000~3000万円以上で、しかも立地その他によっては完売という。地元の住宅ニーズも堅調というわけだ。

■お勧めは門司港周辺エリア

門司港駅

写真/門司港レトロインフォメーション

その一方で数百万円以下、物件によってはもっと手頃な価格で買える地域もある。そのうちでも山田氏のお勧めのひとつは門司港周辺である。門司港は北九州市の中でもレトロな街並みが残る観光地でもあり、歴史のあるまち。北九州の中心地、小倉のベットタウンでもあり、特に山がちな土地でもある。

「最近、門司港を中心に若い人たちがやっている面白い店が増えており、少しずつですが活気を取り戻しつつあるように思います。たとえば元遊廓だった建物を改装したゲストハウスPORTO(ポルト)。

700万円をかけて改修、若い人を集めています。経営者の菊池勇太氏はその後中心部の栄町商店街の空き店舗をリノベしてS&Cという学生から大人までいろんな人が集う学びの場を作り、子どもや大学生などが動き始めています。まちの将来を担う若いひとたちが活動している点が期待大です。」

元遊廓だった建物を改装したゲストハウスPORTO
元遊廓だった建物を改装したゲストハウスPORTO

山田氏の会社でも、門司港最大の観光地であるレトロ地区から数分、栄小路という飲食店などが並ぶ一画に元和菓子店の倉庫だったという2階建て、各フロア17㎡という小さな建物をスケルトン状態で取得した。取得、改修費用を合わせて300~400万円と首都圏では考えられない価格である。

栄小路の街並み

写真/門司港レトロインフォメーション

栄小路も門司港周辺に劣らず、昭和のレトロな雰囲気の場所だが、それでも客単価1万円以上の店や、食べログで3.4の評価を得ている店などレベルは高い。新しい店舗でこれまでとは異なる流れができてきたら、さらに賑わいそうである。

それ以外の地域でも北九州市では300~600万円の予算で買える物件が多く、投資しやすい点も魅力。首都圏からなら季節、時間帯などにもよるが事前に予約しておけば往復で2万円弱という便もあり、意外に近い。これからの狙い目エリアは、意外な場所にあるのかもしれない。

(参照:これからの狙い目エリアはどこ?中心部との価格差大。歴史と起伏ある北九州などの地方都市に穴場あり

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