年金不安・相続税改正に対応 資産として再発見! マイホーム活用術

資産として再発見!マイホーム活用術(10) Q9.マイホームを売却する場合のメリット

・老朽化した住宅の修繕、安全面の心配などから解放される
・多額の資金が一度に手に入る
・資産組換えがしやすくなるほか使途を自由に決められる

修繕面でメリット

老朽化したマイホームには愛着があるものですが、住み続けるための修繕費用の負担は無視できません。また、高齢な資産家であれば犯罪に巻き込まれる心配もあります(⇒ Q1 参照)。
そこで、別途安全な引越し先や、施設への入居を確保できれば、この際に老朽化したマイホームを売却する決断をする人が増えています。安全を確保した上で売却してしまえば、こうした心配から解放されます。

税制上のメリット

住んでいるマイホームを売却すると資金が一度に手に入ります。売却して得た収入は居住用の不動産に対する税制上の特例、例えば3,000万円特別控除などが適用でき、税金を軽くできます。この結果、手元に残る資金を多くすることができます。

現金化のメリット

手にした資金の使い道は、自由に決められます。例えば何か不測の事態が生じたときの備えや老後の資金として一部残し、利便性のよいところに住まいとしてマンションを買うなどした上、残りを立地の良い場所の賃貸マンションなどに買換えることもできます。
なお、売却に際しての注意点もあります(⇒ Q10 参照)。

資産としてのマイホーム活用のメリット・注意点等のまとめ
利用方法 収入の有無 資金の活用自由度 注意点
自宅のまま なし なし ・セキュリティ
・空家にした場合の税務リスク
・修繕費の負担
賃貸 賃料収入
【月々定額】
生活資金等の足し ・立地・景気に影響を受ける
・要確定申告
売却 売却収入
【一度に多額】
資産の組み換え可能 ・取引の安全性
・要確定申告
​・譲渡所得税特例の適用可能性あり

 

税理士 本郷 尚 (ほんごう たかし) http://www.tactnet.com/

税理士法人タクトコンサルティング 代表社員
株式会社タクトコンサルティング  会長

昭和48年 税理士登録
昭和50年 本郷会計事務所開業
昭和58年 株式会社タクトコンサルティング設立
平成15年 税理士法人タクトコンサルティング設立
平成24年  株式会社タクトコンサルティング 代表取締役を退任し、会長に就任

不動産活用・相続・贈与・譲渡など資産税に特化したコンサルティングを展開。
資産税を軸足とした税理士として、執筆、講演に注力。


【主な著書】
「継ぐ」より「分ける」相続―45歳を過ぎたら“相続適齢期”(タクトコンサルティング)
心をつかめ!コンサルタント(住宅新報社)
ほんもののコンサルタントになる本―プロは勝ちより価値にこだわる (能力開発シリーズ)(住宅新報社)
がんばれ大家さん!(タクトコンサルティング)
生前相続―発想を変えれば人生が変わる(文芸社)
女の相続―Six stories(文芸社)
改訂とっておきの相続(タクトコンサルティング)
不動産M&A入門 (図解不動産業)(住宅新報社)