社説「住宅新報の提言」

住みたい街、トップは「武蔵小杉」

 CHINTAI(東京都港区)が実施した調査によると、首都圏エリアの「住みたい街」トップは東急東横線の「武蔵小杉」駅だった。

 「武蔵小杉」は03年調査で7位、04年調査では9位。常に上位をキープする「吉祥寺」「三軒茶屋」「中野」などを抜いて1位になったのは今回が初めて。「駅前再開発、7路線が利用できる高いアクセス性、家賃の手頃さなどが人気の秘訣では」と同社では分析している。

家賃相場は、上位21駅のなかで2DKマンション(104,500円)、3DKマンション(118,300円)・アパート(101,300円)、4DKアパート(102,500円)のそれぞれで最安値となっている。

 なお、人気2位は「高円寺(中央線)」、3位が「三軒茶屋(東急田園都市線)」、4位「吉祥寺(中央線)」だった。

 同調査は、同社の賃貸物件サイト「CHINTAI NET/Web」上で、希望居住エリア(首都圏)として入力した一般ユーザーの登録情報を同社が独自にまとめたもの。昨年1年間の情報を集めたもので、サンプル数は6,716(無作為抽出)、有効回答3,690。

【今週の視点】
 武蔵小杉は、川崎市に位置することから、どうしても工業地帯のイメージをもたれる方も少なくないでしょう。でも、今や渋谷、横浜まで15分以内で通える「住みたい街」のトップです。今後、どんな街並みを形成(街づくり)するかは、住みつく若者次第なのかもしれません。