三井不動産が東京・六本木の防衛庁跡地で開発を進めていた大型複合施設「東京ミッドタウン」が3月30日、グランドオープンした。オフィスや賃貸住宅、高級ホテルなどが入る。六本木ヒルズを初めとする既存大型施設との相乗効果により、世界への情報発信拠点として注目が集まっている。
東京ミッドタウンは商業施設、サントリー美術館、21_21デザインサイト、メディカルセンター、デザインハブ、高級賃貸住宅、家具付きサービスアパートメントなどで構成。敷地のうち約40%が、緑地とオープンスペースとなっている。
午前10時15分から行われたグランドオープンセレモニーには、三井不動産の岩沙弘道社長、六本木商店街振興組合の後藤譲理事長らが出席。東京ミッドタウンマネジメントの市川俊英社長が、「三井不動産がディベロッパーとして総力を上げて作り上げた街。六本木地区だけにとどまらず、赤坂、青山、麻布エリアの活性化の起爆剤としていきたい」とあいさつ。その後、テープカットが行われた。
同日、これに先駆けて、高さ248メートルの超高層ビル「ミッドタウン・タワー」に進出した「ザ・リッツカールトン東京」のオープニングセレモニー及び「外苑東通り地下通路」の開通記念式も行われた。
【今週の視点】
六本木の新名所として、防衛庁跡地に東京ミッドタウンがオープンした。今年、1月には「国立新美術館」、3月には「サントリー美術館」がそれぞれスタートをきったばかりだ。
これまでの六本木は夜の歓楽街、外国人が集まる街のイメージが強かったが、ここに来てアートな側面を醸し出し始めた。
今後、六本木はアートの発信地として世界の注目を集めるだろう。