社説「住宅新報の提言」

「新丸の内ビルディング」」オープン

 東京・丸の内に新名所が誕生--。三菱地所が東京駅前で開発を進めていた超高層複合ビル「新丸の内ビルディング」が4月27日、オープンした。

 正面エントランスには、午前11時のオープンを待つユーザーで長蛇の列。三菱地所・木村惠司社長は、「丸の内地区は、働くだけでなく、グルメ、ショッピングなど新しい街へと変貌している。今回、当ビルに誘致した商業店舗は、国内外をリードするクオリティーの高い店舗ばかりだ。コンセプトである『大人の素敵な時間』をぜひ有意義に過ごしていただきたい」とあいさつした。
 
 オフィスと商業ゾーンからなる複合ビルで、地上38階・地下4階建て。延べ床面積は19万5,000平米。地下1階~地上7階が商業ゾーンで店舗数は153。上層階がオフィスゾーンだ。

【今週の視点】
 丸ビルの歴史は、1923年の昭和戦前に遡る。当時、地下1階・地上9階建てのビルは「東洋一のビル」と呼ばれた。その建築物の大きさのあまり、「丸ビル何杯分」(今でいう、東京ドーム何杯分)などと引用されることもあったようだ。

 その後、2回建替えが行われたが、いつの時代においても丸ビルは、威風堂々の丸の内のランドマークには変わりない。