浸透する「アップサイクル」 戸建て住宅で相次ぐ商品化 創造的再利用に挑む
住宅新報 2024年1月30日 号 1面
SDGsの考え方が普及するのに伴い、「アップサイクル」という概念も広がりを見せている。戸建て住宅においても、商品化を目指し、他社との共同開発を進める事業者が増えつつある。廃棄予定のものを新たな製品へ再生する点は、リサイクルと同様で、区別しがたい部分もある。ただし、一般的にリサイクルは、原料に戻し、資源として再利用するケースが多い。一方、アップサイクルの場合、素材をそのまま再活用する点や、再生時に新たな価値を付加するといった点が主な特徴だ。 (小澤美菜子)
一般的なリサイクルの場合、素材を原料に戻す過程で、ある程度の規模の化学反応を起こすといった、エネルギーを必要とすることも珍しくない。アップサイクルの場合は、元々の素材をなるべく生かすことで、環境への負荷を抑えるという点や、デザインやアイデアを加えることで、再びゴミにならないように長期間利用できるものへ再生することで、新たな価値を生む点などが、「創造的再利用」や「クリエーティブ・リユース」などとも言われている。リサイクルよりも持続可能性が高い手法といえる。
戸建て住宅においても、昨今各社が注力している買い取り再販などは、物件そのもののアップサイクルが実現しているともいえるだろう。一方で、建物の寿命や価値に関わる建材などへの採用や、素材の共同開発などに取り組む事業者も出始めた。
環境対策で素材を生かす 〝経年変化〟も付加価値に
























