マンション・開発・経営

セック・東京大学 ソフトを無償公開 人の交流を可視化 

 東京大学生産技術研究所の本間裕大准教授と、セック(東京都世田谷区)は、建築・都市空間で「人々の交流が生まれやすいホットスポット」をリアルタイムに〝色の濃淡〟で可視化するソフトウェア『Convex Space Visualizer』を無償公開した。間取りやインテリアデザインなど、消費者とデザイナーが対話しながら協働で理想の空間を設計する際に有用となる。

 これまでに両者・社は、課題を変数や制約条件などでとらえて解決に導く「数理最適化手法」を用いて、人々の動きや交流の各場面の影響を評価・予測し、建築・都市空間の設計を支援するシステムの共同開発を進めている。その成果の1つとして公開した。

 従来行われてきたような公共的な空間と個室的な空間の配置の検討で、空間デザイナーの感性や経験則などに頼らずに、デジタル技術で〝定量的〟に可視化させて顧客に提示ができる。その分析結果は、「人々の交流が生まれやすい場所」などとしてリアルタイムに色の濃淡で可視化した空間表現で得られる。住宅フロアのレイアウトなどの設計時の参考情報として活用できる(イメージ図)。