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GVA TECH セミナー SNSにもリスク 

 AI(人工知能)契約審査クラウド『GVA assist』(ジーヴァアシスト)などを提供するGVA TECH(東京都渋谷区)は、『事例から学ぶソーシャルメディアリスクマネジメント』と題して、ビジネスシーンでも活用され、普及している「SNS」でのトラブルなどを考えるセミナーを6月9日に開催し、ウェブで配信した。

 同社の母体でGVA法律事務所弁護士の山本大介氏は、「SNSは、広く伝えられる〝拡散〟効果がある。マーケティングやブランディング、顧客との接点づくりのために企業で活用が広がり、成果を得ている。半面として、拡散の連鎖から〝炎上〟する可能性がある。企業の信用や評判を低下させ、担当者個人の攻撃に発展する可能性もある。それらのリスクマネジメントが重要になる」と指摘した。

 最近では、「社員の私的な投稿も〝炎上〟する。社員個人に責任を押し付ければ、それが更に問題を大きくする。単純に投稿を削除すると、証拠隠滅と思われて火に油を注ぐ。企業側は『非常に遺憾です』などと他人事にせず、企業自体の問題と受け止め、早期の謝罪と具体的な再発防止策を明示すれば、沈静化する可能性がある」と解説した。

 そのリスクマネジメントのために、「研修の実施やガイドラインを策定する。情報発信の際のダブルチェック体制など、全従業員のコンプライアンスの意識を高めておく。最も重要なことは、日ごろからの業務上の運用と顧客対応の内容といえる。トラブル発生時には早期の対応で真摯さを伝える。必須な観点は〝火消しと弁明〟ではなく〝説明と謝罪〟を行うことにある」と強調した。また、同事務所弁護士の箕輪洵氏が加わり、視聴者からの質問に応じた。