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LIXIL住研、GLホーム神栖 レジリエンス、米国スタイル訴求 茨城県に25区画の分譲地

 LIXIL住宅研究所(東京都江東区)、フランチャイズ事業の加盟店であるGLホーム神栖店(茨城県神栖市)は3月24日、茨城県神栖市息栖で開発を進めている戸建て分譲地「レジリエンスヴィレッジ ザ・パームテラス息栖」(25区画)を報道陣に公開した。この分譲地はレジリエンスがコンセプト。加えて、敷地面積は全区画が300m2以上、住戸はアメリカンデザインで統一する。モデルハウス1号棟に加え、完成した2号棟、3号棟を4月29日から公開し販売を本格化させる。

 今回の分譲地はJR成田線小見川駅から5.4キロの場所に位置する。住戸はツーバイシックス工法でZEH仕様に対応し、PPA(電力販売契約)を採用することで太陽光発電設備を搭載する。余剰電力を電気自動車に蓄電し災害時などに建物に供給するVtoHシステム、室内各所の収納スペース配置などを提案する。また、かまどベンチや井戸がある公園を設けるなどレジリエンス性を追求した。

 1号棟は2階建て(延べ床面積は109m2)、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)と長期優良住宅の認定を取得済み。最大36リットルが備蓄できる水道水循環型貯水タンクを配備。2号棟は平屋(同92m2)で、BELSと長期優良住宅は申請中。テレワークにも使えるタタミコーナーを設けている。3号棟は2階建て(同97m2)で、1号棟をコンパクトにしたスタイルだ。

 各棟とも玄関手洗いを設け、主寝室にはワークスペースを配置した。また、室内干しができるサンルーム、家族で使えるファミリークローゼットを設けると共に、家事の負担を軽減するプランを採用している。

 エントランス部分にテラスの上部を覆ったカバードポーチを設け、敷地にはヤシの植栽や芝生によって、外観の統一性やアメリカンスタイルを訴求する。販売価格は1号棟が3980万円(税込み)、2号棟が3680万円(同)、3号棟が3620万円(同)。現在販売している建築条件付き土地(21区画)は価格が599万7000~786万8000円、最多価格帯は600万円台。

 今回の分譲地開発は神栖市では大規模なもの。GLホーム神栖店(藤代工務店)の人見憲明店長は「地域での新たな取り組みとして企画した。このエリアで全体的に統一感を持たせた街並みづくりのある分譲地は初めて。この分譲地に価値を認めるユーザーが増えれば、同じGLホームグループの事業者が行う住まい提案の一つにつながるのでは」と述べた。