賃貸・管理

イタンジ 新機能を追加 〝物確〟に2秒で自動返信

 不動産テック企業のイタンジ(東京都港区)は、賃貸物件の空き状況の確認の問い合わせに対し、即座に返信され、初回の対応を自動で完結できる新機能『物確即レス機能』を、同社提供の不動産賃貸業務DXサービス群『ITANDI BB+』(イタンジビービー プラス)の中の顧客管理・自動物件提案システム『ノマドクラウド』に追加して、3月22日に提供を始めた。電話で手間が掛かりがちだった物件確認や内見予約などの不動産賃貸会社の業務をデジタル化する。

 不動産物件情報ポータルサイトなどを通じて問い合わせがあると、同社が運営するリアルタイム不動産業者間サイト『ITANDI BB』(イタンジビービー)に賃貸管理会社が登録したリアルタイムな物件情報に基づき、空室状況、内見の可否や日程調整、概算の初期費用の計算までを即座にシステムが行い、自動で返信される。夜間など賃貸仲介会社の営業時間外であっても、部屋探しのユーザーが時間を選ばず確認できる。

 問い合わせの内容に応じて返信文を柔軟に設定できる。実際に先行利用した賃貸仲介会社では、来店予約率が約17%、返信率も約14%それぞれ向上し、入居検討者の満足の声が届いているという。

 イタンジは新機能の試験運用で、「物件確認の回答を約2秒で自動返信できた。賃貸仲介・管理会社の双方にとっての業務効率化と共に、即時に対応でき、エンドユーザーの満足度の向上にも期待できる」(同社広報の丹羽弥美氏・藤堂真里亜氏)と話す。