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「中古住宅の可能性を考える」  注目資格はココ! <18>

 住宅新報の不動産ココが主催となり、「中古住宅の可能性を考える」ウェブセミナーを1月25日に開催した。応募による先着100人が聴講。同セミナーは当社の小林和人氏のあいさつで始まり、基調講演として高橋正典代表(価値住宅株式会社)が「アフターコロナにおける中古住宅市場の変化と消費者ニーズ」について話した。コロナ禍における中古住宅の市場と消費者のニーズ変化を、グラフの推移を表示しながら詳しく解説し、コロナ禍の不動産の動きを学び、これからは信頼が大事と話した。

 続いて栃木渡理事(NPO法人日本ホームインスペクターズ協会)が「あれもこれもインスペクション・どれがインスペクション?」と題し、ホームインスペクター(住宅診断士)資格とは? インスペクションとはなんだ? といった疑問に分かりやすく答えた。身近な例では町医者のような存在、ということで不動産業者から顧客への説明を分かりやすく提示。不動産業者の約95%は、名称は知っていても具体的な説明には自信がなかったり、顧客の認知度が低いところへの「気軽に相談や診断をしてもらえる立場」を明確にした。

 中嶋俊一常務理事(一般社団法人街と暮らし環境再生機構)は「赤外線建物診断eラーニング講座受講の目的」で、仕事でよく依頼のある雨漏れについて赤外線で調べるなど詳細を話し、中古住宅販売の際に身近となる「赤外線建物診断アドバイザー」資格の活用法なども伝えた。

 ホームインスペクターや赤外線建物診断アドバイザーの資格は不動産ココサイトにも掲載され、注目されている。中古住宅活用を推進する同セミナーも早くから申し込みが殺到した。2月22日も開催する。

 DATA ホームインスペクター試験はCBT方式で22年3月実施。赤外線建物診断アドバイザーはeラーニングで受講。