売買仲介

東日本レインズ 21年首都圏中古マンション 成約件数、過去最高に 単価は9年連続で上昇

 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのほど、首都圏における21年1年間の不動産流通市場動向をまとめた。中古マンションは成約件数が3万9812件(前年比11.1%増)で2年ぶりに前年を上回り、過去最高となった。エリア別に見ても、すべての都県・地域で前年を上回った。

 成約物件の平均1m2当たり単価は、59.81万円(同8.4%増)で9年連続の上昇となった。この9年間で56.6%上昇したことになる。成約平均価格は3869万円(同7.5%増)で、1m2単価と同様に9年連続の上昇。価格帯別でみると、5000万円超の各価格帯が、成約件数、比率共に拡大した。

 成約物件の平均専有面積は64.68m2(前年比0.9%縮小)で2年ぶりに縮小し、平均築年数は22.67年(前年21.99年)で経年化が進んだ。

 また、中古戸建て住宅の動向としては、成約件数は1万5436件(同17.1%増)で3年連続で前年を上回り、20年(1万3348件)を超えて過去最高となった。エリア別にみても、すべての都県・地域で前年を上回った。

 成約物件の平均価格は3451万円(同10.5%増)で3年ぶりに前年を上回った。成約物件の平均土地面積は143.77m2(同2.8%縮小)、建物面積は104.25m2(同1.0%縮小)。平均築年数は21.20年(前年21.62年)で築浅にシフトしている。

 新築戸建て住宅の動向としては、成約件数は4972件(前年比17.4%減)で3年ぶりに前年を下回った。エリア別で見ると、多摩地域を除く都県・地域で前年を下回った。成約物件の平均価格は3902万円(同11.6%増)で2年ぶりに前年を上回った。成約物件の土地面積は121.18m2(同1.3%縮小)、建物面積は97.56m2(同0.6%縮小)だった。