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埼玉県加須に物流施設 延べ床10万平米超、来春着工へ ESR  210億円投じて広域配送拠点

 物流施設開発のESR(東京都港区、スチュアート・ギブソン社長)は、約210億円を投じて埼玉県加須市に「ESR加須ディストリビューションセンター2」を22年3月に着工する。敷地4万9587平方メートルに4階建て延べ10万5315平方メートルを開発する。竣工は23年5月の予定。

 17年1月に竣工した「レッドウッド加須ディストリビューションセンター」から約6キロの距離。東北自動車道「加須IC」から約2.5キロ、圏央道と連結する「久喜白岡JCT」から約13キロのアクセスで首都圏にとどまらず、東北地方の輸配送に対応できる広域配送拠点とする。

 同施設はメゾネット仕様とし、荷物用エレベーターと垂直輸送機による縦搬送能力を備える。床荷重は1平方メートル当たり1.5~2トンとなり、梁下有効高は5.5~6.5メートルを確保する。

 保管の効率性と汎用性を高めたプランを採用し、最小の賃貸区画は約1500坪で最大12テナントに分割できる。トラックバースには最大108台の大型車の接車が可能だ。敷地内に大型車の待機スペースも確保する。

 ワーカーの利便性にも配慮して265台以上の駐車場を用意していく。東武鉄道伊勢崎線の加須駅を経由するコミュニティバスの最寄り停留所から徒歩10分と公共交通機関での通勤にも対応する。館内にはラウンジやドライバーの休息所も設ける。

 持続可能な開発目標(SDGs)などにも対応していく。全館LED照明、環境配慮型照明システム、外壁に断熱性能のパネルなどを備え、自家消費型太陽光発電システムも導入する予定だ。非常用自家発電設備などBCP(事業継続計画性)対策も打ち出しており、停電時でも防災センターや荷物用エレベーター、電動シャッター、トイレなどが一定時間利用できるようにする。