最近のニュースから。米国新大統領にジョー・バイデン氏が就任した。パリ協定へ復帰する大統領令に早くも署名するなど、独自色を打ち出している。ただ、報道によると、大統領選でバイデン陣営に不正があったと考えている人が36%もいる。分断された米国をどう回復していくのか、その手腕に世界中が注目している。
▼一方、昨年9月に誕生し、一時期は世論調査で60%以上の支持率を誇った、日本の菅政権は今やその支持の半分を失った。理由はいろいろあろうが、最も大きいのは、国民への発信が圧倒的に少ないということだろう。棒読みの会見で、読み間違いを犯す。感情が感じられない呼びかけなど、コロナ禍で苦労している国民に対する思いが感じられない。今一度、国民の声を積極的に聞き、軌道修正してほしい。
▼三井不動産が行っていた東京ドームへの公開買い付け(TOB)が成立した。これで、東京ドーム周辺の再開発を、三井不が主軸となって進められる。東京ドームは日本初の屋根付き球場。88年のオープン以来30年以上経ち、老朽化が進んだほか、オープン当時は広い球場だったが、今では最も狭い球場の一つになるなど陳腐化も進んでいる。三井不のこれまでの事業と経験で野球ファンが喜ぶ再開発がされるよう期待する。
▼だが、これらの話もすべてはコロナがポイントだ。〝コロナに打ち勝った証〟などと言える日が来るのだろうか。
