例年のことだが、秋から冬にかけて不動産関連の資格試験がピークを迎える。そんな資格試験シーズンも、12月第1週の管理業務主任者試験、ビル経営管理士試験をもって終了…するはずだったのだが、今年は違う。宅建2回試験が年の瀬の27日に行われる。
▼寒風吹きすさぶ中、5万人ほどの受験者が試験に挑む。受験者はもちろんだが、運営側もご苦労様という言葉しかない。ぜひ、無事に行われ、受験者が持てる力を十分発揮できるよう祈るばかりだ。
▼新型コロナウイルス感染症も第3波まで、感染者数も上下したが、資格試験がきっかけでクラスターが発生したことはない。各受験者の健康管理と発熱などした場合の辞退など心持ちがしっかりしていることに敬意を表す。それと共に、運営側の、密にしない人員配置や検温・消毒などの徹底が奏功しているのだろう。延期された資格試験も無事に施行されている。
▼ところで、日本人の〝資格好き〟は広く知られている。海外の大学に留学する際に、「卒業したらなんらかの資格が取れるのか」と大学関係者に聞くケースは日本人がほとんどだという。会社から要求されたから取る、手当がつくから取る、自分のステップアップのために取る、資格への挑戦には様々な理由があるだろう。どんな理由でも、その後の自分の人生にプラスになるはずだ。〝資格好き〟も悪くはないと思うが、いかがだろう。
